とうとう訪れた愛犬とのお別れ
寝たきりになったギンジを夜通し撫でていました。
もうあまり意識もなかったと思います。
少し大きく早い呼吸が止まってしまわないように、ずっと見つめていました。
そして夜が明けてお昼を回ったころ...口が半開きになり、少しよだれが出ていました。
ネットで「よだれが出始めたら、お別れが近い」と読んでいたので、覚悟をしました。
その日は土曜日で、いつもならマル子は学校なのですが、その日はたまたまお休みでした。
なので、ずっと2人で見守ることが出来ました。(夫はコロナ蔓延地に単身赴任中で、帰ってこれませんでした。)
私とマル子がそろっている日を選んでくれたのが、寂しがり屋で甘えん坊なギンジらしいな...と思っているし、とても感謝しています。
そして午後4時ころ、突然早く大きな呼吸になり...「え?!」と思っていると、突然大きく伸びをし、大きく口を開けて...まるで魂を吐き出すようにして旅立っていきました。
2人でわんわん泣きました。
寂しくて、苦しくてどうしようもなかったけれど、同時にもう苦しい思いはしなくていいんだよ...お疲れ様...と思いました。
病気が分かった時、こんな日が来るのが分かっていたので、私は棺を事前に用意していました。
縁起でもない!と思われる方もいるかもしれませんが...キレイな姿で送り出してあげたかったから。
きれいな棺に、真っ白なお布団敷いてギンジを寝かせました。
そして、ありったけのお花を買ってきて棺に入れました。
花屋さんで「どんな用途ですか?」と店員さんに聞かれたので「ペットの棺に入れてあげたいです」と言うと、かわいい蘭をおまけでつけてくれました。
そのほか、寂しくならないようたくさんのひまわりやバラを入れました。
その夜、モモコは何度もギンジの棺を覗き...そばを離れませんでした。