正直、信じられませんでした。
そして、後悔で胸が押しつぶされそうでした。
どうしてもっと早く気づいてあげられなかったんだろう...
どうしてギンジなんだろう...
どうして、どうして...もうそればかりでした。
主治医も過去に愛犬を同じ病気で亡くした経験があるそうで、この病気は気づきにくく、気づいたときにはもう全身に転移していることがほとんどなので、自分を責めないでくださいと言ってくれました。
その言葉に少し、救われました。
主治医からは、もっと精密な検査や高度な治療を希望するなら、大学病院を紹介することもできますと言われたのですが...
ネットで同じ病気で闘病した方の経験や論文などをたくさん読み、完治するということはほとんどなく、残された時間が少ないということを再確認したので、もう苦痛を伴う検査や治療はしないことにしました。
「とにかく残された時間をギンジが穏やかに暮らせるよう、苦痛が少ないよう...希望します。最後まで先生に診てもらいたいです。」
と主治医に伝えました。
ギンジは悪性腫瘍のせいで貧血が酷かったのですが、それでもサプリやお薬のおかげであまり変わらない生活を送ることが出来ました。
ご飯もたくさん食べて、散歩も結構な距離を歩くことが出来ました。(いつものルートでは、帰りたがらず毎日結構長く散歩していました。)
でも、いつお腹(血管)の腫瘍が破裂するか分からないという状態だったので、段差や衝撃にはとても気を使いました。