素敵なご夫婦
愛犬たちの夜のお散歩中によく会うご夫婦がいました。
毎日とても仲良さそうに話しながら、お二人でウォーキングしているご夫婦。そのお2人が本当に素敵な人で。
お互いだいたい同じ時間に散歩しているので、会えば挨拶しているうちに少しずつ仲良くなっていきました。
でも何度話しても、詮索などは一切せず挨拶と世間話を少しというとてもいい距離感で。
少し仲良くなったころに「この子たちにおやつをあげてもいいですか?」と聞かれ「もちろんです!モモコは元保護犬で臆病なのでありがたいです。」と答えました。
それ以降、会うと愛犬たちにおやつをくれていました。
ギンジがいなくなってからもその関係は続いていました。
うちの子たちは、飼い主同様にコミュ障なので...シッポふりふり懐くということはなく、あまり愛想なくおやつのみもらうという感じ。
ずーっとそんな感じだったのですが...モモコが最後にその2人に会った時は、なぜかしっぽを振って2人に寄って行きおやつをもらいました。
それに気をよくしたご主人が「おすわり!」というと、ちゃーんとお座りもして。
それにご主人はとても喜んでいました。
「今日はありがとね!またね!」というご主人の言葉が、最後になってしまいました。
モモコがいなくなって散歩に行かなくなり、ご夫婦と会えていなかったのですが...昨日たまたま私が帰宅したときに我が家の前を歩いていたので、モモコが旅立ったことを伝えました。
病気だったことも伝えていなかったので、お二人ともとても驚いて「寂しくなるよ...」と。
「でも、とっても幸せだったと思うよ。保護犬だったんでしょ?いいお宅に引き取られてとっても幸せだったと思う!」
と言っていただき、不覚にも涙がでました。
ギンジがいなくなった時は、辛くて苦しくてどうしようもなくてただ涙が出るような日々でした。
モモコがいなくなってからは、人の優しさに涙が出ます。