母の友人の一言
母の友人で、私も知っている女性Aさん。
私は正直Aさんが苦手です。
理由は...とにかく自分は若くて美人で(実際は全く若くも見えないし、全然美人とかでもない)、スーパーでスペシャルだという話と、娘たちがお金持ちに嫁いだ自慢しかしないから。
ちなみに、母とAさんは同級生で”アラ70”です。
母が先日久しぶりにAさんと食事をしたらしく、その時の話を私にしてきました。
相変わらずの自慢話のオンパレードだったらしいのですが、自慢話以外の話が1つ。
それは、歯槽膿漏でAさんの歯が抜けた話でした。
それを聞いた私は「年を重ねたら歯が抜けるのはよく聞くけど、最初の1本が抜けた時って想像するだけでも相当ショックやわ。」と。
それを聞いた母はこう続けました。
「ホントにそうらしいよ!その話してた時にAさんが「歯が抜けた時、もう死にたいって思った」って言ってたもん。」
「歯が抜けて死にたくなった」という、あまりの極端さに少し笑ってしまったんだけれど...でもAさんの気持ちが、少しだけ分かるような気もしました。
私はたぶん、歯が抜けただけでは死にたいとまでは思わないけれど...抜けたらもう生えてこないということ、老化をまざまざと突き付けられたような気がしてかなりショックだと思います。
Aさんは自分を「若くて美人で、他の人とは違うスーパーでスペシャル」だと思っているわけだから、そのショックは私が想像するよりも大きかったんだと思います。
そんなことを母に言うと、
「たしかにAさんは自分をスーパーでスペシャルだと思ってるけど、それってたぶん彼女なりの武装なんだと思う。本当のAさんは、弱くて脆い感じがするよ。」
と言っていました。
Aさんの言動を色々思い返すとなるほどな~と素直に思いました。
スーパーでスペシャルも大変なのだな。