親族が集まるとなぜこんなにめんどくさいのか
祖母の葬儀は家族葬で行いました。
参列者は、母と私と弟と夫ヒロシとマル子以外は、祖母の兄弟と姪・甥とその配偶者(オール高齢者)のみ。数にして総勢15人程度です。
祖母の妹とその娘は、祖母の施設によくお見舞いに行ってくれていたし、お正月などに祖母が実家に帰宅している時にも会いに来てくれていましたが、それ以外の人は数年ぶりでした。
大往生だった祖母の葬儀(お通夜)に暗い雰囲気は全くなかったので、ワイワイと雑談する時間がとても多かったです。
みんな久しぶりなので、最初は高齢者でワイワイやってくれていたのですが...ネタが尽きるんでしょうね。
遠方から帰っている弟と、夫ヒロシに「仕事はどうだ~?」と質問攻め。
それが終わるとマル子に「大学はどこを受けるんだ~?」の質問攻め。
そして、弟もヒロシもマル子も最後は「偉いな~、凄いな~」と褒められるのでした。
...もうね嫌な予感はしていましたけれども、最後は私。(なぜかそのタイミングで、ヒロシとマル子に母がおつかいを頼み...私だけ逃げるタイミングを失ってしまいました...)
「mikiちゃんは、仕事はしてるの~?」
「あ、役員やってた会社を辞めてからも、ぼちぼちパートとかしてたんですけど...今は無職ですぅ...」
そんな私の返答に、餌投入!とばかりに食いつく、食いつく。
「子供も高校生で手もかからないし、1日中家で何やってるの?」
「今どきは、女の人も外で働かないと!」
「うちの娘(息子の嫁も含む)は、パート言ってるわよ!」
「家にずっといるから、そんなに肥えてしまって...」 ←事実だがヒドイ。
「mikiちゃんも年とってしまって...もう子供はできないねぇ。もう1人作っとけばよかったのに~」
あぁぁぁぁーーー、メンドクセェ。
あなたたち、私が働いてた時は
「子供が小さいのに保育園に預けて働くの?かわいそうに。」
「子供がいる人は、家にいてあげたほうがいいのに。」
なんてさんざん言ってませんでしたかね?
ついでに言うと、私は20年近くフルタイム正社員で働いていたんだ!あなたたちの娘や嫁は、子供が大きくなってからのここ数年、あなたたちの自営業のお手伝いを週に1・2回数時間してるだけじゃん?
それでこんなにマウント取られることある?
(しかも、あなた方の娘の方が私よりもよっぽど肥えてるじゃん...。)
そんな言葉はグッと飲み込んで「みなさんの娘(嫁)は偉いですね~」とマスクから出た目だけで笑っておきました。
そしてさんざん私をディスった後に、それぞれの子供や孫の自慢大会になりやっと解放されました。
こういうたくさんの親戚が集まる場では、昔から私自身が道化役を買ってる部分もあり、それでみんながご機嫌でいてくれるのであればそれでいいし、40歳の私はこんなことではもう全く傷ついたりはしません。
ニコニコしながら、ちょっとイラっとしているだけです。
きっとこんなやり取りは、親戚が集まった時の「あるある」ですよね。
あぁ...メンドクセェ。
”えすでぃーじーず”や”えるじーびーてぃー”なーんて高尚なことをみんな言ってるけれども....きっと多くの年寄りの頭の中はまだまだ昭和で。(そんな人たちが政治もやってるんだから、そりゃジジイの失言もあるよねぇ。)
そろそろさ、生き方の多様性も認めてくれよ。
いや...認めるとか認めないじゃないんだよな、きっと。
身近な人の近況を聞いて、ちょっとでも自分の家族の方が秀でているところを探し、マウントを取ることで「我々家族は、よその家よりも幸せだ」という確認がしたいんでしょうね。
自慢大会が終わった高齢者たちが「次にこのメンバーで会うのは、このメンバーの葬儀じゃないのか~?」と笑っていたけれど、それを聞きながらそんなことをぼんやりと考えていました。