仕事帰りに買い物して帰るのが毎日の日課。
しかし、家の近所のスーパーには極力行かないようにしている。
近所の人とか顔見知りと会うのがなんとなく嫌だから。
世間話・・・苦手だからね・・・
なので、昨日も会社帰りの隣町のスーパーへ。
買い物カゴを取って野菜売り場の方へ行こうとしたら、前を小さな男の子がヨチヨチ歩いて来た。
ぶつからないように...そっとよけて行こうとしたとき、その男の子のお母さんの顔がチラッと目に入った。
ん・・・?あれ??
・・・ひろみちゃんだ!!
小学校の同級生。
ピアノがとっても上手で音楽会ではいつも伴奏を弾いてた。
勉強もよくできて、学級委員なひろみちゃん。
いや、ホントは「ひろみちゃん」だなんて呼ぶ仲ではなくって、苗字+さん付けで呼んでたんだけども。
落ちこぼれの私とは全くタイプが違うので親しかったわけでもないし、遊んだ事もないけど...私はひろみちゃんが好きだった。
少し歳の離れたお兄ちゃんがいて、音楽会にはお父さんとお母さんが見に来てくれてて。
「温かい家庭」みたいなのが透けて見えるような子だった。
言葉使いも丁寧で、誰にでも穏やかで優しかった。
いわゆる「クラスの人気者」とか「ヒエラルキーの頂点女子」とかではなく、女子特有の群れにも属してなかったひろみちゃん。
20年ぶりに見たけど、全く変わってなくて、黒髪のおかっぱな姿になんかホッとした。
私は気づかれないように彼女に背を向けて、そそくさとその場を立ち去った。
そして、少し離れた所で振り返った。
ひろみちゃんは変わらない笑顔で男の子の手を握り、私とは反対の方向へ歩いていった。
彼女の穏やかな笑顔と、大きなお腹がちょっぴり眩しかった。
- 関連記事
-
-
一人ぼっちの家の中
-
名言アプリ
-
案ずるより
-
秋の味覚・・・的な
-
隣家との間に壁を作ります
-
ひろみちゃん
-