まさかの事態に
愛犬モモコの調子がよくなく、原因がなかなか特定できないため腫瘍専門医の診察を受けることになりました。
診察は午後5時。
専門医の診断によっては麻酔使用があるかもしれないので、前日夜から絶食です。
食べることが大好きなモモコにとって、絶食はとても辛いこと。
そして、欲しがる愛犬を長時間見るのは私も辛い...。
加えて、4年程前に先天性の足の病気の手術の絶食時には、空腹のためちょっと大きめの石を食べてしまい、足の手術と一緒に内視鏡で取ってもらったこともあります...。(石を食べたのはその1回きりなので、よっぽどお腹が空いていたんだと思います。)
ということで...色々不安なため当日朝病院へ連れて行き、診察時間までモモコを預かってもらえないか病院に相談したところOKをもらえたので、当日の朝1番に病院へ連れて行きました。
血液検査をしてから預けることになったのですが...貧血がまた進んでいて輸血しないといけないギリギリの数値でした。
分子標的薬(抗がん剤)の服用を中止して10日。それでも下がり続ける数値。
前回の診察時にも「骨髄の異常があるかも...」と言われていましたが、やっぱりその可能性が大きいかもしれないということで、今から診察までの預かっている間に全身麻酔で骨髄生検をすることになりました。
骨髄生検は、骨髄に太い針を刺して骨髄液や組織を採る検査です。
免疫力が落ちている状態での検査なので通常よりも感染リスクが高くなることや、骨に穴をあけるので、その後の生活で骨折のリスクがあることを説明されました。(モモコくらい体格のいい犬では、そんなに多くないそうですが。)
そして何よりも、現在の酷い貧血状態での全身麻酔は通常よりもリスクが高く、75頭に1頭ほどの割合で麻酔中に亡くなってしまう状態。
でも、検査をして原因を明らかにしないと治療に進むこともできない...そして、リスクのあるこの検査をするなら、経験が豊富な専門医がいる今日するのがベストだと思う、という先生の話を聞いてお願いすることにしました。
「何か起こったらすぐに連絡します。何もなければ麻酔が覚めたら連絡します。」
そう言った先生とモモコは、診察室の奥へと進んでいきました。
何も起こりませんようにと願い、後ろ髪を引かれる思いでモモコと別れました。
こんなことになるとは思っていなかったので、動揺と不安と...どうしてうちの子だけ?という悔しさとで、帰りの車の中ではボロボロと涙が溢れ仕方ありませんでした。