一歩踏み出す夏
いろいろあって、児童クラブを辞めたマル子。
習い事がない日は学校からまっすぐ帰り宿題を済ませ、87歳離れた私の祖母に音読を聞いてもらい、一緒に折り紙したり、図書館で借りた本を読んだりして私が帰るまで過ごしています。
そんな生活にも慣れた今日この頃。
もう7月ですよ!夏休み目前。
さすがに、夏休みに私がいない状態で毎日家で過ごすのはよくないと思い、民間の学童に資料請求しました。
見てびっくり!!!
毎日、午前中は塾として勉強のサポート。
英語のネイティブ・スピーカーの先生に英語を教えてもらえて、習字教室もある。
そして、午後は毎日アクティビティ。
みんなで、スポーツ大会や、楽器の練習、カヌー教室、動物園、工場見学、科学実験、演劇鑑賞やコンサート。
プールにも連れて行ってもらえるし、海水浴も。
とにかく毎日、必ずイベントがあります。
その民間の児童クラブの施設には、学習室はもちろん、図書室、音楽室、広い屋内運動場もあります。
マル子にその事を伝え「こんなの行ってみない?」と聞いてみたら、
「凄いね!楽しそう!」と言ったものの...
児童クラブでの嫌な経験もあるし、1人ぼっちでそこに飛び込む事への不安が拭えない様子でした。なので、
「きっと大丈夫だよ。色んな子がいるけど、仲良くなれるお友達もきっといるよ。最初から行かない選択もできるけど、行ってみて嫌だったら、それから考えてみない?」
と聞くと少し考えて「うん。そうする。私、そこに行ってみる!」と。
民間の学童は、校区が決まってないため市内のいろんな所から来ます。
そして、定員は30名とあまり多くありません。
兄弟で通う子もいるだろうけど、マル子のように初めて1人で通う子もいるはず。
金額は夏休み全部で、約8万円!
ちょっとびっくりしちゃうけど、送迎ありで塾代もアクティビティ代もすべて込みの値段だし、何より、安心・安全で健全に1日過ごせる事を考えればまぁ、妥当かな・・・と。
夏はこれのために働きます・笑
そしてもう1つの試みは、キッズキャンプ。(上記の学童とはまた別です。)
こちらも1人での参加です。
やはり最初は不安がっていましたが...スタッフさんも一緒だし、みんな子供だけで参加するんだから大丈夫!と言うと「行ってみる!」と。
我が子ながら、正直凄いなぁって思いました。
私が小学校3年生の時には、学童もキャンプも絶対無理だったと思います。(ってか、今でも無理だけど。)
1人っ子って、何かと「1人っ子だから...」と言われることも多いし、親もそれを気にしてしまう所があって。
マル子も小さな頃から人見知りで、その度に「1人っ子だから...」と言われました。
「いつもお母さんとばっかりいるからよ。」とも言われました。
近所の人たちも、おとなしいマル子を見て「外(道路)で遊ばないから・・・」と言いました。
私自身そんな事に傷つくことも多く、自分を責める事もありましたが、マル子は いつの間にか、そんな他人の言葉をはねのけてしまう程にたくましくなりました。
この夏は、きっとマル子を一回りも二回りも大きくしてくれると思います!
最初の一歩ってとても不安で、とても勇気がいるけれど...その一歩を踏み出すことができたあなたはきっと大丈夫。
彼女にとって、忘れられない夏になりますように。