ギンジのいない日々
ギンジがいなくなって、もう10か月が過ぎました。
いなくなって2か月くらいは、モモコが少し不安定になりお散歩に行けなくなったり、お留守番が苦手になりました。
今まで1度も一人ぼっちになったことがなく、散歩もいつもギンジの後ろからついて行っていたモモコなので、心細かったのかもしれません。
少しずつトレーニングをして今はもう平気になり、前よりも私たちに甘えることも上手になりました。ギンジがいる時には、彼女なりに遠慮のようなものもあったのかな...と感じています。
そんなモモコのお世話をすることで、私も日常を生きてこれた気がします。
ただ、ふとしたときに猛烈に寂しく心を潰されるような感覚があります。
ギンジを失って、後悔のない別れは難しいことを痛感しています。
たくさん幸せなことも楽しいこともあったのに、思い出すのは闘病中の苦しい姿やお別れの瞬間。
そんなことを思い出すたびに、後悔だけが残ります。
もっと一緒にいてあげればよかった。
もっとたくさん遊んであげたらよかった。
もっと大好きなお散歩の時間を増やしてあげたらよかった。
もっと早く病気を見つけてあげればよかった。
もっともっと....
そんなことばかり思います。今でも写真を見るのは辛くスマホの写真や動画を見ることはできません。
遺影として飾っている写真だけを毎日毎日眺めています。遺影はとても笑顔の写真なのに「ギンジは幸せだったんだろうか」と毎日思っています。
ギンジは、私の人生で一番辛く苦しい時を一緒に生きてくれました。
言葉がないので、何があっても味方でいてくれるような安心感がありました。
家族だけれど、子供とも夫とも違う存在。
相棒のようなパートナー。
私にとって本当に特別な存在です。どうやっても、ギンジを失った喪失感は消えません。
この心にぽっかりと開いてしまった穴はギンジの形。
だから、無理に埋める必要もなく、むしろこの穴さえも愛おしく...一緒大切に共に生きていきたいと今は思っています。